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ビタミンD生成に必要な日光照射時間
2017.4.21
ビタミンD生成に必要な日光照射時間

今週、東京都心では、気温が25℃を超えて3日連続の夏日となりました。スキンケアとしてサンスクリーン剤を使い始めた方も多いのではないでしょうか?

紫外線は、しみ・しわ、白内障の原因になるなど、悪いイメージが付いていますが、メリットの一つとして、体内でビタミンDを生成するという重要な役割があります。

ビタミンDには、骨の生育に必要なカルシウム代謝を正常にしたり、免疫作用を高めたり、さまざまな病気の予防効果があることが知られています。

ところが、厚生労働省の報告によれば、多くの日本人が日光照射の不足に伴って、ビタミンDが不足していると考えられます(注1)。

国立環境研究所では、ビタミンD生成に必要な紫外線照射時間について、国内10地点における準リアルタイム情報をWEBサイト上で公開しています。詳しくは、下記のWEBページをご覧下さい。

国立研究開発法人 国立環境研究所
ビタミンD生成・紅斑紫外線量情報 (観測地点: つくば、落石岬、陸別、札幌、横浜、名古屋、大津、宮崎、辺戸岬、波照間)

http://db.cger.nies.go.jp/dataset/uv_vitaminD/ja/index.html

顔と両手の甲を天空に向けたときに、さらに腕、足などを露出・照射したときに、ビタミンDを生成するために必要な時間を知ることができます(注2)。

例えば、今日の午後1時ごろ、横浜の観測地点では、顔と両手の甲を10分ほど日光に当てれば、必要なビタミンDを生成することができたそうです。

日光浴の必要性は分かっていても、いつ、どこで、どのくらい日を浴びればよいのか、数年前までは、はっきりしませんでしたので、これは大変に有益な情報です。

紫外線のメリットとデメリットを理解し、日光を私達の健康に役立てましょう。

注1: 厚生労働省(平成23年)平成21年国民健康・栄養調査報告

注2: 顔と両手の甲の皮膚面積を 600 cm2 、さらに腕、足などを露出た時の皮膚面積を 1200 cm2 として計算しています。

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